プロテーゼ
人工物を入れて、顎のボリュームアップを図るのがプロテーゼを用いた手術です。下唇の内側を2cmほど切開して、骨膜下にプロテーゼを挿入するというもので、傷口は小さく、しかも口内なので目立だないのが特徽です。また、ヒアルロン酸よりもボリュームを出すことが可能で、10mmでも15mmでも、好きなだけ顎を前に出せるところが魅力でしょう。術後は、プロテーゼが定着するまで、少なくとも1週間はテーピングによる固定が必要でこれをしっかり行わないと、プロテーゼかすれるなどの結果を招いてしまいます。また、傷口がふさがるまでの約1週間は、粒状のものを食べることができません。
顎にプロテーゼを用いる場合、前述の隆鼻術におけるプロテーゼ手術と異なり、皮膚のすぐ下にプロテーゼを挿入するわけではないので、皮膚が薄くなってプロテーゼが飛び出すというような心配がほとんどありません。また仮に飛び出るようなことがあったとしても、傷口は口の中ですから、口の中にしか飛び出すことかありません。顔に穴が開くような最悪の事態は起こらないのです。
下顎骨切り(水平骨切り術)
あごの形成にはもうひとつ、下顎骨を水平に切ってあごを前へ出すという手術方法もあります。横顔から見て水平にあごを切り、切った下の部分を骨ごと前へずらしてあごを前へ出す、という方法です。ただし、下顎骨には、骨皮質という堅い部分と、骨髄質というやわらかい部分があるため、それらが重なるところまでしかあごを出すことができません。そのため、最大で5〜6mm程度のボリュームアップ、それ以上を望むならば、骨を2段切って、2段階でずらす必要があります。
手術は、下の前歯8本の付け根部分を切開して行うため、傷口は目立ちません。まれに手術によっておとがい神経が傷つけられることがあり、その場合は唇に小指の頭くらい、1cm程度の無感覚な箇所ができてしまいますが、唇の動作に障害はありません。術後はプロテーゼの挿入手術と同じく1週間程度テーピングでの固定が必要で、粒状の食事はできません。異物(プロテーゼ)を入れたくないという人が選択することの多い手術ですがプロテーゼよりもコストがかかります。
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