AHAやBHAに比べ、ピーリング効果が高い分、施術後の副作用もあって現在日本では、専門の知識と技術をもつ施設でのみ行われています。
このTCAは正しい使用により表皮だけでなく真皮にも作用するもので、滞りがちなターンオーバーの改善にもつながるなど発生中の炎症性のニキビだけでなく、ニキビの痕の瘢痕などにも効果があるのです。
【TCAピーリングの注意点】
この方法は術後すぐ化粧はできず、ダウンタイムが必要な治療です。
ケミカルピーリングを何回か繰り返している患者さんで改善傾向がみられない場合において施術をすすめる場合が多く、実際の治療においては、その後の経過として、1週間のダウンタイムがある旨を説明しています。
液剤の浸透は真皮層中部にまで達しますので、その位置に起因する症状、たとえばニキビ、小ジワ、シミにまで改善の傾向が見られますが、個人差もあります。また、いかに深部にまで達するTCAとはいえ、1回で劇的な効果を期待しすぎるのも難しいでしょう。
この治療はニキビを直す治療法ではあっても、ニキビの根本原因を直す治療ではありませんので、前述の説明のようにニキビができやすい体質の方は、その原因が重なるとまた同じようにニキビがでる可能性があります。
PDT治療などを併用する場合があります。
【TCAピーリングの手順】
@ピーリングを行う前段階として、レチノイン酸とハイドロキノンが配合された院内処方の「THクリーム」を約6週間使用し、色素沈着の起こしにくい肌状態にします。
A施術日、洗顔後は何もつけません。THクリームを塗布後、一時的に赤ニキビがでていた状態です。
BTCAを均一に塗布します。溶剤が肌に浸透するまでかなりピリピリとした熱感をもった痛みがありますが、すぐに引きます。必要な場合は短時間の麻酔を行います。
C乾いたらそのまま洗い流さずに帰宅できます。
〈アフターケア・ダウンタイム〉
Dその後炎症を押さえる内服、術後3日目からは皮膚が剥け出しはじめ、1週間で新しい皮膚が出現します。この時期に紫外線にあたると色素沈着の原因となるため、UVケアは徹底して行います。無理矢理に皮膚をはがさないようにします。
Eその後もTHクリームを塗布しつつ色素沈着のケアを行います。
化粧時の下地としてもUVケアを徹底します。
F6週間後、新しい皮膚が再生されます。
【治療に適さない方】
皮膚炎、ヘルペスなどの症状のある方
結膜炎、鼻炎
剃毛、除毛、脱毛などにより皮膚に傷のある方
ステロイドの長期間投与者(外用、内服)
【起こり得る副作用】
オーバーピール
表皮再生遅延
紅斑の残存
色素沈着
瘢痕形成、ケロイド
単純ヘルペス
光線過敏症状亢進 |