加齢とともに現れるシワ。20代後半から、徐々に真皮内のコラーゲンやエラスチンの産生能力が衰え、肌の弾力がなくなることにより現れますが、紫外線によるダメージも原因のひとつとされています。そんなシワを改善すべく、現在さまざまな化粧品が発売されており、エステサロンなどではイオン導入が行われていよす。クリニックでもレチノイドなどの外用薬を処方したり、弱いタイプのレーザーなどでシワの改善を図っています。
そんななか、自分の肌にコラーゲンを生成させる試みとして登場したのがメソセラピーです。アミノ酸やビタミンA群、B群、Cなどを含む薬剤を肌に直接注射し、真皮内の線維芽細胞を活性化させようというものです。線維芽細胞は、元々皮膚の真皮層にあり、体内のアミノ酸からコラーゲンを生成するもので、この線維芽細胞を活性化することにより、コラーゲンの生成を促し、肌に弾力を取り戻すという仕組みです。シワが気になる部位に直接注射をすると、約2ヵ月程度でシワが減少し、肌にハリがもたらされるという結果が報告されています。
さらに、メソセラピーが注目されている点は、線維芽細胞のほか、化粧品やイオン導入ではダイレクトに届かない未分化の細胞までを活性化すると言われているところです。美白成分として化粧品に配合されているビタミンCも、肌の上から塗るよりも、皮膚内部へ直接注入することで、メラニン生成をより即効的に抑制できるため、肝斑の治療としても期待できます。また、注射する際の薬剤をアレンジすることが可能で、患者さんの目的に応じて、ヒアルロン酸や細胞成長因子(プラセンタなど)を混合することもできます。例えばセルライトを分解するような薬剤をセルライトのあるヒップや太腿に直接注射する、というようなことも可能になります。
注射なのでリスクも低く、表面麻酔をして行うため痛みもほとんどありません。現在ヨーロッパで大変注目されている施術で、日本でも急速に広がっていくのではないかと言われています。今後、目が離せない施術方法といえそうです。
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