前回は「額にボリュームがほしい~プロテーゼのリスク」で、額のプロテーゼではなく、ヒアルロン酸をお勧めしました。
しかし、吸収されない注射が良いと思う方もいるのではないでしょうか。
今回は、ヒアルロン酸と違い一部が吸収されない注射のレディエッセや脂肪注入は、なぜ額に適していないのかを話したいと思います。
ヒアルロン酸と違い、歯の成分とほぼ同じ成分のハイドロキシアパタイトとキャリアジェルが主成分のレディエッセという注射があります。
レディエッセは、吸収されても3割程度は残り、変形することがありません。
骨化したように硬くなり、鼻や顎への注入が適した注射です。
このレディエッセを額に注射した場合、キャリアジェルが吸収された後、凸凹した感じの見た目になってしまいます。
ただ、ボリュームがほしいだけではなく、綺麗な女性らしい丸みがほしいですよね。
その場合には、レディエッセは適していません。
自分の脂肪で、ボリュームを足したいと考えた時に、脂肪注入を考える方もいるかもしれません。
脂肪注入とは、自分の腹部などから脂肪を吸引し、ボリュームを足したい部分に細かくして注射し、移植するものです。
脂肪注入は、移植した脂肪が全て残るとは限らないため、ヒアルロン酸の注射のような微調整は難しいです。
頬などが、げっそりこけている方には向いている手術です。
額と違い、皮下脂肪もあるため、脂肪注入でも馴染みやすいです。
ヒアルロン酸だと、かなりの量が必要になってしまいますからね。
移植した脂肪が残った場合でも、心配なことがあります。
腹部の脂肪細胞は、太ると大きくなりやすい性質があります。
額に移植しても、腹部の脂肪の性格のままなので、太っても顔に脂肪がつきにくい体質だった方でも、太ると大きくなります。
そして、吸引したいと思っても、移植したものを吸引することは出来ません。
額への脂肪注入は、体重の増減により脂肪の大きさが変化するため、お勧めしません。
ヒアルロン酸・プロテーゼ挿入・レディエッセ・脂肪注入と色々紹介しました。
しかし当院では、リスクなどを考えて、ヒアルロン酸注射をお勧めしています。
ヒアルロン酸と一言で言っても、種類がいくつもあり、額に使うヒアルロン酸は、注射後に境界が目立ちにくい製品を使っています。
しかし、減ってくると境界が少し気になってきてしまうと思います。
気になってきたら、少し足すくらいのアフターケアで良い場合が多いです。
当院のヒアルロン酸は1本1mlです。
十分な量を1度注射している場合、メンテナンスで額に注射する量が1ml必要ないかもしれません。
その場合、1本のうちの残りを、法令線の凹みなどに注射することもできます。
有効活用できちゃいますね。
額がコンプレックスで額を出すヘアスタイルに躊躇していた皆さん。
ヒアルロン酸で額を丸くして、自信を持ってイメチェンしてみませんか?
ヒアルロン酸注射は、予約の際に施術を希望することを伝えて頂ければ、当日の施術が可能です。
診察の予約を、お待ちしております。